2012年に92歳で亡くなったヴァイオリニスト、諏訪根自子さんの評伝を読みました。
実は今まで諏訪根自子さんの事は、別の書籍の中でお名前を拝見しただけで、知りませんでした。
第二次世界大戦前にヨーロッパへ留学。
敗戦をドイツで迎え、またナチスのゲッベルスからストラディバリウスを贈呈され、ベルリンフィルでの演奏。
戦前戦後の混乱期に、ヨーロッパで認められた素晴らしい日本人ヴァイオリニストがいた事に驚きを禁じ得ません。
もし諏訪さんが違う時代に生まれていたら、きっと世界的なヴァイオリニストになっていた事と思います。