ロシア革命からドイツへ。そしてそこでユダヤ人への迫害を受けて祖国を失い日本に来たピアニストクロイツァー。
名前は知っていましたがこんなにも日本の音楽界へ影響を与えた人とは知りませんでした。
当時の世界最高峰であったベルリン高等音楽院ピアノ科主任教授だったクロイツァーはユダヤ人に対するポグロムから逃れて日本に移住。
この巨匠がこのような歴史背景がなければ絶対に日本に移住して、日本の音楽界の底上げをする事はなかった事でしょう。
クロイツァーの移住の手助けを近衛秀麿がしていた等、随所にこの時代の日本の音楽界の様子も書いてあり大変興味深いです。
音楽を学ぶ人には是非読んでもらいたい本です。