吉原真里著『親愛なるレニー』は、レナード・バーンスタインと二人の日本人、カズコとクニとの交流を描いた感動的なノンフィクションです。
ワシントンの図書館で発見された数百通の手紙から浮かび上がるのは、世界的マエストロの華やかな姿だけではなく、愛に悩み、人とのつながりを大切にした一人の人間としての姿でした。
また本書は、バーンスタインと日本の深い関わりを通して、戦後日本の音楽文化の発展も描いています。
若き日の小澤征爾さんや、その精神を受け継いだ佐渡裕さんを通して、音楽が世代を超えて受け継がれていくことを感じました。
音楽と愛、そして人と人との絆の力を改めて感じさせてくれる一冊でした。