画像は毎日新聞からお借りしました
ランスのブザンソン国際若手指揮者コンクールで、岡山出身の29歳・米田覚士さんが見事優勝を果たしました。
世界271人の挑戦者の頂点に立ち、日本人としては11人目、6年ぶりの快挙です。
決勝ではベルリオーズやプロコフィエフ、さらに新作初演をも鮮やかに指揮し、審査員と聴衆を圧倒しました。
この舞台といえば、1959年に同じコンクールで優勝した小澤征爾さんを思い出さずにはいられません。
当時24歳の小澤さんは、その体験を自著『僕の音楽武者修行』に記し、ヨーロッパ各地を転々としながら必死に学び、つかんだチャンスの数々を生き生きと語っています。
ブザンソンでの優勝が、彼の世界への扉を開いたことはよく知られるところです。
当時24歳の小澤さんは、優勝の翌日、街で偶然会った審査員長シャルル・ミュンシュに「君、明日パリに来なさい」と声をかけられ、そこから国際的キャリアが大きく開けていきました。
「僕の音楽武者修行」は大好きな本で何回も読みました。
米田さんのこれからの活躍に期待します。