三菱一号館美術館で開催中の「ルノワール × セザンヌ展」では、印象派を代表するルノワールと、近代絵画の礎を築いたセザンヌの名作が並び、時代を超えた二人の世界に浸りました。なかでもルノワールの《ピアノの前の少女》は、柔らかな光と繊細な筆致が少女たちの表情や白いドレスを生き生きと描き、まるで音楽が響くよう。会場は1894年建築の三菱一号館を復元した赤煉瓦の美術館で、小部屋が連なる落ち着いた空間と絵画の色彩が響き合い、建築と美術の魅力を同時に堪能できました。