週末、箱根ポーラ美術館へ足を運びました。
お目当ては、フィンセント・ファン・ゴッホの作品。
ゴッホは19世紀後半のオランダ出身の画家で、ポスト印象派を代表する存在です。
生前はほとんど評価されませんでしたが、情熱的な色使いや渦を巻くような筆づかいは、今なお世界中の人々を魅了し続けています。
中でも、ずっと見たかった《ひまわり》を目の前にしたときは、思わず息をのみました。
明るく力強い黄色の中に、どこか切なさや孤独もにじんでいて――ただの花ではなく、ゴッホの心そのものを見ているようでした。
絵の前に立つと、その場から離れたくなくなるような、不思議な感動に包まれました。
山道を抜けて辿り着いた美術館は、緑に包まれてとても静か。
深呼吸したくなるような清々しい空気の中、美術館までの道のりさえも特別な時間に感じられました。
展示室では、ゴッホの筆遣いに心を奪われました。
風景画や静物画にも、彼の強い想いや感情が込められていて、どの作品も生きているように感じられます。
美術館のまわりの自然も本当に美しく、緑が光にきらめく風景はまるで絵の中にいるよう。
静かな時間の中で、心も穏やかにほどけていくのを感じました。
また季節を変えて訪れたい場所です。
ゴッホの絵と自然に癒された、心に残る一日となりました。