2月は小澤征爾さんの特番がたくさん放映されています。
昨日(2月23日)、Eテレで放送された2016年の小澤征爾さんとズービン・メータさんが指揮したウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートは、サントリーホールの30周年を記念して開催された特別なガラ・コンサートでした。この公演は、豪華な出演者と多彩なプログラムで聴衆を魅了しました。
第1部では、ズービン・メータさんの指揮でモーツァルトの「フィガロの結婚」序曲が演奏され、重厚でありながら優美な響きが特徴的でした。
続いて、小澤征爾さんが登場し、シューベルトの「未完成交響曲」を指揮しました。小澤さんは椅子に座りながらも、情感豊かで深みのある演奏を披露し、聴衆の心を捉えました。 
第2部では、ヴァイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムターさんを迎え、武満徹さんの「ノスタルジア」が演奏されました。ムターさんの情感あふれる演奏と、小澤さんの繊細な指揮が相まって、深い感動を呼び起こしました。
続いて、ドビュッシーの「海」がメータさんの指揮で演奏され、ウィーン・フィルの豊かな音色が会場を包み込みました。 
第3部では、ヨハン・シュトラウス2世の「こうもり」から「チャールダーシュ」や「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、レハールの「ジュディッタ」から「熱き口づけ」、クライスラーの「ウィーン奇想曲」などが披露され、ソプラノのヘン・ライスさんや再びムターさんが登場し、華やかなステージを展開しました。
アンコールでは、小澤征爾さんとメータさんが共に指揮台に立ち、ヨハン・シュトラウス2世の「雷鳴と電光」を演奏し、会場は大いに盛り上がりました。
小澤征爾さんが、どれだけ友人や楽団員、聴衆から敬愛されていたかが伝わってきて、
在りし日の小澤征爾さんの姿に思わず涙が溢れました。