広島市平和公園内にある「明子さんのピアノ」(被爆ピアノ)を世界的ピアニストのアルゲリッチさんと角野隼斗さんが訪れ、演奏しました。
これは19歳で原爆の犠牲になった河本明子さんが、幼い頃から演奏していたピアノです。
原爆の恐ろしい破壊力によって激しく傷んだものの、2005年に調律師・坂井原浩氏の手によって蘇ったピアノ。
2015年にアルゲリッチさんがこのピアノを弾いたニュースを見て、私もこのピアノの存在を知り、大変感銘を受けました。
後日、アルゲリッチさんは語っていたそうです。
「不思議なことですが、このピアノはショパンが好きなようですね。
明子さんもショパンが好きでよく弾いていたのでしょう。
ピアノがそれを覚えていたのかもしれません」
本当に不思議なことです。
時代を超えて、音楽を愛し、平和を愛する二人の女性の魂をピアノが結んだのかもしれませんね。
今回はアルゲリッチさんと〝再会〟しただけでなく、多方面で活躍している日本の若き才能のお一人・角野さんも演奏され、「ポジティブな音色」と感動を与えたそうです。
このピアノの音色をとおして、明子さんが願った平和が世界に伝わりますように。
画像は中国新聞からお借りしました