反田恭平&JAPAN NATIONAL ORCHESTRA

2024年02月21日 19:56

 「BMW Japan Presents 反田恭平&ジャパン・ナショナル・オーケストラ コンサートツアー2024@サントリーホール」
を聴きに行きました。

指揮&ピアノは反田恭平さん
オケは反田さん率いるジャパン・ナショナル・オーケストラ。

1曲目のラヴェルの「クープランの墓」でのオーボエの美しさに感銘し、初めて聞く管弦楽版に一気に吸い込まれ
2曲目のプーランクは珍しいピアノ配置に目を奪われました。

反田さんの弾き振りなので、扇状に配置されたオケのコンサートマスターの位置に反田さんが客席に背を向ける形でピアノが置かれるのかと思いましたが、鍵盤がステージ上手側、客席からは反田さんの左顔を見る形で置かれました。

ピアノ協奏曲は通常、ピアノは通常下手側に鍵盤が来るように置かれるので席も下手側が人気ですが、プーランクの配置はいつもとは逆で新鮮でした。

プーランクは期待してたとおり、容赦なくグイグイと迫る反田さんの弾き振りに目も心も奪われました。
指揮のために鍵盤を見なくても弾けるまでに弾き込み、楽譜を見なくても各パートに合図を出す姿に、本気で指揮の道に進もうとしている決意のようなものを感じられました。

1番楽しみにしていたのは4曲目のモーツァルト作曲 『ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466』
この曲はモーツァルトの35年という短い生涯で残した、27曲ある協奏曲の中の2曲しか作曲されなかった短調のうちの1曲で、反田さんが小学生の時に聞いて衝撃を受けたそうです。
反田さんの小学生の時から描いていた、夢の実現の瞬間に立ち会えた事を嬉しく思います。

プーランクでは力強い、モーツアルトはキラキラとした、そしてアンコールの「トロイメライ」ではこれでもか、というほどの優しく美しいppという風に音色の変化に耳を奪われました。


プログラム
第1部
ラヴェル:クープランの墓(管弦楽版)
プーランク:ピアノと18 の楽器のための舞踊協奏曲 『オーバード』

第2部
モーツァルト:オペラ『ドン・ジョヴァンニ』 序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調

アンコール

モーツァルト: "音楽の冗談(戯れ)"KV522より第4楽章Presto

坂東裕香(Hr1)、鈴木優(Hr2)、岡本誠司(Vn1)、大江馨(Vn2)、有田朋央(Va)、大槻健(Cb)

シューマン:トロイメライ
反田恭平(Pf)

なんと前から3列目

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