昨夜は、「亀井聖矢&ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団(指揮・アンドレイ・ボレイコ)」のコンサートに足を運びました。
ボレイコ氏とワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の華麗なる音色は、以前のショパン国際コンクールのファイナルで見せた卓越した演奏を思い起こさせるものでした。
あの感動をどのように表現したら良いのか、わかりません。
彼らの奏でる音楽を聴きながら、「これがポーランド、本場のオーケストラなんだ」と深い感銘を受けました。
亀井氏の演奏もロマンティックで情熱的な解釈で聴衆を魅了し、本場のオーケストラとの見事な一体感を創り出していました。
惹き込まれるようなショパン ピアノ協奏曲 第1番。
素晴らしい時間が過ぎ、アンコールを迎えました。
疲労の色は明らかでしたが、亀井氏は絶え間ない拍手に応えて再びピアノの前に座りました。
あれだけの演奏の後です。
最後はワルツだろう…
そんな私の予想を裏切って、重厚な第一音で始まったのは、まさかの「英雄ポロネーズ」。
テーマに入ると軽やかに、とても楽しそうに演奏しているのがこちらに伝わります。
そして圧巻は、途中の左手オクターブ。
今までに聞いた事がないくらいの高速な演奏で、凄まじいテクニックを見せつけられました。
忘れられない、大切な音楽の思い出がまた一つ増えた夜でした。